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かっこいい最期にしたい! [介護]

オババは泣く。
寂しいと言っては泣く。
施設の職員が冷たいと言っては泣く。
認知が進んでいる恐怖に泣く。

数年前に逝ってしまったオジジは、まったく反対。
見舞いに行くたびに満面の笑みで迎えてくれた。
時には、戦争中のジジの体験を話してくれる。
ジジがモテた自慢話さえ、笑って聞けた。

ジジは、職員の人たちにも笑顔や、時にはジョークを振りまいていた。
見舞いに行った私や、介護している職員は、逆にジジに癒されていた。

ジジはガンだった。だから、苦痛はすごかった。
歩くことさえできなかった。
モルヒネ投与されてボーっとなるまで、ジジはジョークを言い続けた。

病院にいた職員の人たちがつくってくれた花道を、ジジの亡骸は通り過ぎて行った。
ジジ、みんなに愛されていた。

自分がオババの状態になったら、やはり泣くのだろうか。
できないことばかりに目を向けて、暗い日々を送るのだろうか。

私は、オジジのようになりたい。
動けない、ときには苦痛をともなった毎日でも、
自分のために動いてくれる人たち、
できれば、まったく関係のない人たちにさえ感謝できる自分でいたい。
どんな状況にでも、相手のことを思いやれる人間でいたい。

それがきっと、その状況下の自分を一番救う方法だと思うから。
情けは人のためならずって、本当にそう思う。
自分のためなんだよな。

ジジ、かっこよかった。
オババ、どうか、そこに気付きますように。
そして、少しでも楽な気持ちで毎日が過ごせますように。
今のオババ、あまりにつらそう。

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老後はお金が要る [介護]

まだ、頭がついていかなくて、正確にわかっていないけど、
脳梗塞で倒れたオババ、
どうやら、これからすごくお金がかかりそう。

入院費とか、そういうのは想定内だったけど、
急性期が過ぎて、安定期にリハビリ期に入ると、
リハビリ施設に入ることになる。

まだそこまで、一応、想定内。

問題は、そこからで、その施設にずっと入れるわけではない。
3か月ほどしたら、老人ホームか、老健施設、もしくは在宅介護となるわけである。

兄弟3人いるからなんとかなりそうに見えるけど、
わが兄弟、本当にここまで普通の暮らし並みになるまでが大変だったビンボー家族。
夫婦共働きで、ようやっと世間並みの暮らしに、みんなが落ち着いたところ。
そして、みんながみんな、まだ現役である。
つまり、みんな、昼間は仕事があり、その仕事を辞めるわけにもいかない状態。
イコール、在宅介護は不可能。

となると、やはり施設なんだけど、
入居時に380万から1000万、場合によってはそれ以上、
そして月々18万から35万、かかるみたいなのだ。
これに介護保険1割分負担とおむつなどの消耗品その他もろもろ。
500人以上待っているという特養でさえ、18万ぐらいかかる。

病院なら、高額医療制度が使えるけど、施設ならどうなるのか、
介護保険との絡みは?
まだまだわからないことだらけ。

わかったのは、とにかく、ひとりの人間に、
毎日ホテル泊まるぐらいの費用がかかるってこと。

自分が倒れたときのために、ある程度、貯金しておかないと、
子どもたちがたいへんだってこと。

だから、みんな貯金する。
だから、お金が回らなくなって、不景気になる。

かといって、介護や医療の現場の人たちの待遇は、
その労力に見合ったものだとは、けっして言えない。
もっと、誇りを持って仕事ができるように、特に介護の人たちのお給料をあげてもらいたいとも思う。

人が人として、自然にその命を全うできる環境、
どうしたらできるんだろう。
日本は医療技術が進んで長生きできるようにはなったけど、
ただ、生かしているだけで、とても人としての尊厳を大事にしているとは思えない。
長生きさせるのと同時に、残された人生、寝たきりになった本人、家族が
人らしく生きていける方法を、国レベルでつくりあげていかないと。

寝たきり、チューブ生活なら、自分なら自然に逝かせてもらいたいと思う。
その状態で、自分は何もできなくて、
自分が長生きすれば、それだけ子どもたちにお金や介護の負担を強いることになる。
きっとオババも、いま、すごくつらいと思う。
まだ本人は自宅に戻れると思っているけど、それ、無理なんだよね。

わが親族も、先送りしていた問題に向き合わなければならないときが来た。


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